Manchester’s Frozen

Until suicide

焦熱地獄

ぼくはきっと自殺するんでしょうね。まだ分からないけど。未来という希望とシーソーゲームしている。しかし均衡を保てない。未来が軽すぎるから。ぼくは焦熱地獄に片足を浸かっている。未来は命綱だ。未来が死んだらぼくは焦熱地獄へ。ぼくはその熱に耐えられないだろう。

希望とは未来のことで、その重さによって人の精神状態は変わるのだろう。

 

未来を殺さないように頑張らないといけないわけだが、何をどう頑張ればいいのかが分からない。もう手詰まりである。もう未来は瀕死で、ほぼ蘇生不可能である。

死体のような未来を
呼吸しない歌を
蘇生するために
何をしようか
イエロウ イエロウ イエロウ

(イエロウ/Syrup16g)

イエロウ(家籠)。何をすればいい。呼吸しない歌を生み出せばいいのか。無能のぼくには無理だ。

 

ぼくは妥協できない。しかしそんなことは言ってられない。だから妥協に向かおうとするも、そのアドバンテージを埋めてくれる程の壊れ方をしていないという。「普通」のハードルがこんなにも高いことを理解してくれない。

病名の寵愛を受けられないから、この社会不適合は甘えの域を出ない。だから社会不適合の正当化及び労働の免除は望めない。

男は自立を義務付けられている。ぼくは人間扱いされなくて当然だろう。

 

ぼくは高校を中退して以降ずっとひきこもっていて、24歳になった。

ぼくは16歳にして社会不適合者になったわけだが、病名が貰えるわけでもなかった。だから不本意な人生を歩んできて、それは限りなく自己責任に近かった。

しかし昨年辺りから、余裕が無くなっていった。

今更働けるとも思えないし、そもそも働きたくない。ろくに外出もできないし。もう何もかもが終わっているのだ。

未来が無いから焦り出すし、未来が無いから身動き取れない。

ぼくは強迫性障害の症状がある。強迫性障害と診断されたわけではないけど。ぼくは親の金で精神科に通って精神薬を飲んでいる。

病名が付いたら楽になるだろう。手帳が切実に欲しい。

このまま年齢を重ねていくごとに、精神衰弱が加速してもう何もかも手遅れになる。

志半ばのうちに未来を殺してしまう。

動けるうちに対策しておくべきだったのだろう。しかし許される限りの怠惰を尽くしてきた。だからもう許される怠惰が無い。しかしまだまだ甘えていたい。

精神の衰弱を忖度されたかった。茨城の田舎だから運転免許を取れとかはもう言われなくなった。ぼくにできる労働なんてあるのか。そもそも何のために働くのか。

働くことから逃げて、しかし何かを磨いてきたわけではなかった。

空っぽの中卒の24歳の無職が実家にぽつんと置かれている。友達も知り合いもおらず、SNSですらも孤立して、免許も資格も無い。強迫症状に苦しみながら、誰も助けてくれない。容姿も醜い。努力も中途半端で実らない。全部無駄になる。

 

ぼくは誰かと誰か一緒にシーソーしたい。このままでは火の海に落ちて死ぬ。助けてくれ。無駄。助けてって叫んで誰かが直ぐに助けてくれるくらいなら、そもそもここまで追い込まれていない。ぼくには必要だった、死なないでくれと祈ってくれるような人が。