Manchester’s Frozen

Until suicide

親との対話①

いつの日かの親との対話で、こういう一幕があった。

 

私「人生が上手くいった人には分からんよ」

母「人生が上手くいったと思ってるの?」

私「そう」

母「いや、そんなことはないと思う」

父「普通にだよ」

母「いや、子供がこんな辛い思いをしているということは全く親として失格だ、上手くいってないです」

私「そうやって言うことが良くないと思わないのか?」

母「思わない。正直なこと言った」

私「え、じゃあ『わかる』って言いたいのか?」

母「え?」

私「『上手くいった人には分からないんだろうな』って言ったでしょ、最初ぼくが。でも『上手くいってない』って言うでしょ。だから、ぼくのことが《わかる》って言いたいのか」

母「ああ、そういう風になっちゃうか、それはちょっとごめん」

私「だからそうじゃん、『上手くいってる人』じゃん。たとえ上手くいってないと思ったとしても、汲み取って欲しかった」

 

まず肯定から入るべき。それがカウンセリングの基本だと思う。否定することは、SOSを弾き飛ばす行為だ。沈みゆく泥沼から伸ばした悲鳴の手を掴んでおいて、救済と見せかけて離す行為だ。

 

母親は理解してくれる。父親は救いようがない。いつも、手遅れになってからことの重大さを思い知るタイプ。「普通にだよ」という台詞なんて思考停止もいいところだ。そういう適当な部分でどれだけ苦しめられてきたことか。